アートスクランブルというイベントが終わって一週間
今なお続く混乱と混迷の災害
じっと集中して地震の事や津波の事を時々、考える
その場に居合せ波がきて自分がいて自分の大事な人がいて
波が来て その波は冷たくて 重くて 重くて
足はあがらない
いや、もしかしたら現実はもっと何か軽さや言葉に表せないような
現実味のない感覚もあったかもしれない
たぶんあった場合もあったとおもう
それぞれの場所それぞれの状況による驚怖や絶望や無感覚やおかしみさえ
あったはずだ
僕はここで時々想像することしかできない
イベントを企画して準備してイベントをして片付けしてごはんを食べる

忘れてはいけない事はある
一年後この感覚をもち続けることは明確に出来ないと思う
嫌な事も幸せなことさえも人はその感覚をもち続けにくい
だからあつしさんに声をかけられ、賢太郎さんに電話をもらったとき
今、もうほんとに今出来る事だけでもやろうと思った
僕は忘れてしまうから
来てくれてたみなさんありがとうございます
参加してくれたみなさんありがとうございます
今回はほんとに理不尽な状況でも最善を尽くして協力してくれた人がたくさんいます
ありがとうございます
アートスクランブルとしては30万306円という大切な身銭を頂き寄付させてもらいました
その意味はまた考えなければいけないと思っています

            アートスクランブル2011 タドコロヒロカズ

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